夏場の人工芝は熱いといわれていますが、確かに人工芝は天然芝と比べて熱くなりやすい傾向にあります。人工芝は、色や見た目が一見して涼しそうに見えます。しかし、夏の炎天下では表面温度が60℃を超えることがあるとも言われており、油断するとヤケドするので気をつける必要があります。
人工芝が熱くなる理由を知ることで、安全対策の意識が高まるだけでなく、ヤケドを防ぐ対策が可能になります。対策方法は複数あるので、人工芝の種類や環境に合わせて対策できます。人工芝でうっかりヤケドをしてしまわないためにも、夏が本格化する前に対策しましょう。
この記事では、人工芝が熱くなる理由と対策のポイントを中心に解説していきます。
夏場の人工芝は熱いって本当?
人工芝が夏場になると熱くなるのは、実は本当のことです。夏場に人工芝が熱くなる理由は、熱を蓄えやすい合成樹脂で出来ているからです。合成樹脂の人工芝は、太陽の光を受けて熱を溜め込む性質があります。また天然芝と比べて放熱しにくいので、天気が良い時間が続くと温度が上がり続けます。
天然芝は水分が蒸発しやすく、蒸発する際に周囲の熱を奪うので、人工芝ほど熱くなることはありません。しかし人工芝は、素材の問題で水分の蒸発量が少なく、更に地面を覆っていることで土からの水分の蒸発も妨げられるので、余計に熱くなりやすいわけです。真夏の炎天下で人工芝にうっかり触れるとヤケドするほどに熱いので、注意することが大切です。
熱くなる人工芝の対策方法とは?
人工芝が熱くなりやすいのは確かですが、温度を下げたり上がりにくくしたりといった対策方法は存在します。ここではその方法を詳しくご紹介していきます。
打ち水をする
コンクリートやアスファルトなどの路面に撒く打ち水は、人工芝が熱くなることを防ぐ対策にも有効です。
人工芝の素材の合成樹脂は水分を含みにくいですが、打ち水で水を撒いて表面を濡らしてあげることで、気化熱による温度の低下に期待できます。打ち水が特に効果的なのは、水分が蒸発しやすくなる気温が高い日中の時間帯です。
シェードなどで日陰を作る
夏場に熱くなる人工芝の対策としては、日よけとなるシェードを設置して日陰を作るのも効果的です。直射日光が人工芝に熱を与えるため、日陰で人工芝を覆うことで蓄熱を防ぐことができるのです。
日陰を作ることができる物なら何でも構いませんが、しっかりとした厚みのある、遮熱性を備えるシェードを選んで設置することをおすすめします。
遮熱タイプの人工芝を選ぶ
人工芝には、温度が上昇して熱くなるのを防ぐ遮熱タイプがあります。遮熱タイプの人工芝は、熱を溜め込みにくい素材で作られているので、このタイプを選ぶことも人工芝の熱対策になります。
遮熱タイプは、温度上昇を抑制する作りになっていて、一定以上の温度になりにくいことから、真夏に素手や素足で触れてヤケドしてしまうリスクが減らせるでしょう。
裸足で上を歩かない
真夏に熱くなった人工芝は、表面温度が60~70℃になることがあるので、裸足で歩かないのが鉄則です。真夏の海辺の砂浜を裸足で歩いてヤケドをした経験がある人は少なくないと思われます。
人工芝も砂浜と同様に蓄熱しやすく、環境によってはとても裸足では歩けないほどに熱くなるので、必ずサンダルなどの履物を履いて歩くように心がけましょう。
夏場に人工芝は敷かない方がいい?
ヤケドのリスクがあると聞くと、夏場に人工芝を敷くべきではないのではないかと考えるかもしれません。しかし、実際には夏場に人工芝を敷くことにも大きなメリットがあります。
例えば、庭に人工芝を敷くことで、雑草が生えにくくなり、お手入れしやすくなるメリットがあります。雑草が生えにくいので、虫も湧きにくくなるでしょう。
また、人工芝をベランダに敷けば、無機質なコンクリートから自然の有機的な雰囲気が感じられるようになります。プランターなどを設置して植物を植えて育てるよりも、少ない手間で自然の雰囲気を楽しむことができます。
足元が目に優しい緑色で覆われるのも人工芝を敷くことで得られるメリットです。特に暑い夏場は、見た目で涼感を高めるのも暑さ対策の方法として有効だと言えます。
ヤケドの恐れがあるからと対策せずに人工芝を諦めてしまうのは、メリットを考えるともったいないことです。夏場に人工芝を敷くメリットはありますし、対策をすることでヤケドのリスクが減らせるので、対策込みで人工芝を敷くのがおすすめです。
熱さ対策がしやすい人工芝12選
熱さ対策をすれば、人工芝は夏場にも大活躍してくれるアイテムです。ここからは、熱さ対策がしやすい人工芝を、それぞれの特徴別に12商品ご紹介していきます。人工芝を使いたいという方はぜひ参考にしてください。
毛足が短めでサッパリした人工芝3選
毛足が短めの人工芝は、見た目がサッパリしているため夏場にもおすすめです。お掃除もしやすいのでベランダやお庭での使用にはうってつけです。
毛足が短めでサッパリした人工芝1
画像出典:モダンデコ公式
こちらの人工芝は、近づいて見ても本物のように感じさせる自然な見た目と質感が魅力的です。高密度でボリュームが感じられる商品ですが、カッターで簡単にカットして施工できるので扱いやすいです。
毛足が短めでサッパリした人工芝2
画像出典:Amazon.co.jp
人の健康や環境保護を考えているこちらの商品は、欧州理事会のREACH規制をクリアしています。熱を溜めにくい短めの毛足で取付けも簡単、水抜き穴が付いていることも真夏の対策を考えると魅力です。
毛足が短めでサッパリした人工芝3
画像出典:タンスのゲン
高密度かつ高耐久性で、本物そっくりの毛足が魅力的な人工芝です。4種類のパイルを組み合わせて作られていますから、人工的な青みが抑えられていて、季節を選ばずに使える自然で優しい色合いです。
ジョイントタイプで敷きやすい人工芝3選
設置のしやすさを重視するなら、敷きやすいジョイントタイプです。汚れた部分をすぐ取り換えられるのもこのタイプの人工芝のメリットです。
ジョイントタイプで敷きやすい人工芝1
画像出典:青山ガーデン
扱いやすくて楽に敷けるこちらの商品は、凹フックに凸フックをジョイントするだけと簡単に施工できます。工具いらずで楽しみながら施工できますし、汚れた部分だけ外して洗えるので衛生的です。
ジョイントタイプで敷きやすい人工芝2
画像出典:FLOOR ELEMENTS
こちらの人工芝は柔らかい踏み心地が魅力の商品です。ウッドデッキタイルとも組み合わせ可能と楽しみ方の幅が広く、またカットに対応しているので隙間なく敷き詰められます。
ジョイントタイプで敷きやすい人工芝3
画像出典:ディノス
天然芝の風合いに仕上げられている、ジョイントタイプで敷きやすい人工芝です。ベランダガーデニングや屋上ガーデニングにも最適ですし、お手入れの手間なく年中グリーンを保つことができます。
毛足が長めでふかふかの人工芝3選
ふかふかのボリュームが欲しい場合は、毛足が長めの人工芝を選びましょう。ただし毛足が長いとホコリなどが絡みやすくなるのでその点は注意が必要です。
毛足が長めでふかふかの人工芝1
画像出典:LOWYA
細くて長めの毛足が採用されているこちらの商品は、ディテールが限りなくリアルに近くてボリュームがあります。複数のミックス葉が組み合わせられていて、見た目も手触りも自然でふかふかです。
毛足が長めでふかふかの人工芝2
画像出典:Yahoo!ショッピング
天然芝のような高品質で、大人も子供も心地よく使うことができる、毛足が長めの人工芝です。毛足が抜けにくく、耐UVで色褪せや劣化を防ぐ作りになっており、小さい子供がいるご家庭にも安心です。
毛足が長めでふかふかの人工芝3
画像出典:モノタロウ
高級感がある落ち着いた色合いのこちらの人工芝は、主にヨーロッパで親しまれている細身のパイルです。和洋を問わずに馴染むデザイン性が優れているので、どのようなお庭にも合わせやすいです。
ペットがいるご家庭におすすめの人工芝3選
ペットがいるご家庭には、安全でクッション性が高い人工芝を選びましょう。防臭加工などがされているものもおすすめです。
遊んでいる最中はうっかり怪我や誤飲などが起こらないように見守っておく必要がありますので、その点は注意をしておきましょう。
ペットがいるご家庭におすすめの人工芝1
画像出典:Yahoo!ショッピング
こちらの人工芝は最高品質で無毒、鉛不使用の素材で作られています。舐めてしまっても安心なので、何でも口に入れたがる年頃の子供やペットがいるご家庭に適しているでしょう。
ペットがいるご家庭におすすめの人工芝2
画像出典:楽天市場
防臭素材で作られているこちらの商品は、ペットのオシッコの臭いを防ぐことができます。遮熱加工済みでクッション性抜群の毛足は、銀イオン配合で臭いの抑制の他に、除菌と防カビ効果を発揮します。
ペットがいるご家庭におすすめの人工芝3
画像出典:pavo
こちらのカール仕上げのショートパイルの人工芝は、激しい競技にも耐えられる耐久性を誇ります。チクチクしにくい平面カーリーの加工が施されているので走りやすく、ドッグランにも最適です。
まとめ
ここまで、人工芝と熱の問題について解説してきました。
熱さ対策をしていない真夏の人工芝は、天然芝よりも熱いのが普通です。炎天下ではヤケドするほど熱いですから、熱さ対策をして安全に使えるようにすることが大切です。
こちらの記事で取り扱った熱さの対策方法やおすすめ商品を参考に、快適な人工芝ライフを送ってください。